解説
落ち着いて取り組めば、中学生でもできる計算問題です。
やっかいなのは、桁数が異常に多いところ・・・
こちらの記事でご紹介した「バラバラのときの質量の合計からくっついたときの質量を引く」ことを利用していきます。

ここは解説というより、実際の国試問題を解いてみた方が分かりやすいかと思います。
実際の問題を見ていきましょう。

いかがでしょうか?
国試の問題自体はここまでですが、続きとして、12Cの質量欠損をエネルギーに換算した場合は何MeVになるかも求めてみましょう。
定義をしっかりと覚えていれば、12Cの統一原子質量は分かりますよね?
当然12Daでしたよね。
もう一つ、1Daをエネルギーに換算すると931.5MeVでしたね。
うっかり忘れてしまった方は「A14」をCheckです。

解答を確認する。
答えは 3 です。
それをエネルギーに換算すると、 92.22MeV となります。
解説
陽子、中性子、電子の質量を足します。
1.0073+1.0087+0.0005=2.0165 Da
それぞれ6個ずつありますから、質量の合計は
2.0165×6=12.099 Da
12Cの質量は12Daと決まっていますので、その質量欠損⊿Mは
⊿M=12.099-12
=0.099 Da となります。
0.099DaをエネルギーEに換算するには931.5を乗じます。
E=0.99×931.5=92.22 MeV となります。
まとめ

小数点以下の計算が実が手な方は何度も練習してください。
計算自体は簡単です。
こちらもぜひ
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