A3

 「初学 放射線物理学 ワークブック」検索番号 A3 の穴埋め解答例と解説です。
 先に自分で穴を埋めてみてからの答え合わせでも良いですし、解答例を写してから覚えていっても良いです。ご自分に合ったスタイルで取り組んでください。

さっそく解答例

「初学 放射線物理学 ワークブック」検索番号 A3 の穴埋め解答例と解説です。

解説

 エネルギーの表現が違うだけですが、慣れるまではゴチャゴチャになりがちです。
 エネルギーを問われる問題のポイントは

 エネルギーの単位を見極めること! です。

エネルギーをJで表すか、eVで表すかで考え方が異なります。

J で問われた場合

 J で問われた場合は、加速する粒子の電荷 [C] に加速する電圧 [V] を乗じればOKです。
 指数が絡んで数字的にはゴチャゴチャしますが、数式の構造的には

 |電荷|×電圧 ですので、非常に簡単ですね。

 ワークの練習問題でいうと、3.2×10-19 [C] に加速電圧の3×106 [V] を乗じて、9.6×10-13 [J] とすればOKです。

eV で問われた場合

 eV で問われた場合は、加速する粒子の電荷が素電荷量(電気素量)の何倍なのかを考えます。
 つまり、加速したい粒子の電荷を電子の電荷で除してあげれば良いんです。
 何倍なのか判明したら、それに加速電圧を乗じればOKです。
 数式の構造的には

 (素電荷量の何倍か×電圧) となります。

 ワークの練習問題でいうと、加速したい粒子の電荷3.2×10-19 [C] は素電荷量 1.6×10-19 [C] の2倍ですね。それに加速電圧の3×106 [V] を乗じて、6×106 [eV] とすればOKです。

まとめ

管理人
管理人

問題文をよく見て、問われている単位に沿って回答しましょう。

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By H.Tanaka

1984年生まれの放射線技師です。 放射線技師養成校で核医学・物理・電気の講義を担当しています。 放射線技師の割に、不思議なことに現場科目より基礎科目の方を多く持っています。そのせいか、学生からは技師じゃないと思われている節があります。 専門知識よりは、学生が理解しやすい表現を心がけています。

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