「初学 放射線物理学 ワークブック」検索番号 A1 の穴埋め解答例と解説です。
先に自分で穴を埋めてみてからの答え合わせでも良いですし、解答例を写してから覚えていっても良いです。ご自分に合ったスタイルで取り組んでください。
目次
さっそく解答例

解説
物理に限らず、理系の学習において重要なポイントは2つあります。
理系学習の重要ポイント
- 用語の正しい理解(定義)
- 単位
用語の正しい理解
用語の正しい理解は正確な知識をつける上でとても大切なことです。どのような意味があるのか、どのように定義づけされているのかを把握することで、現象の理解度が全然変わってきます。
用語は出てくるたびに解説していきますので、そこで覚えていきましょう。
単位
単位も用語の理解と同じくらい重要です。
単位を見れば、その物理量の意味合い(定義)が反映されている場合も多いです。
ということで、まずは単位から挑戦しましょう。
実は単位には種類というかグレードのようなものがあります。
単位に見られる3グレード
- SI基本単位
- SI組立単位
- SI併用単位
SI基本単位
そもそもSI単位のSIとはなんだ?
これは国際単位系の略です。
英語表記だとInternational System of Unitsで「IS」となりそうですが、フランス語ではSystème International d’Unitésと表記しますので「SI」となります。
基本単位というのは、4種類の基本量(長さ、質量、時間、電流)に、温度、物質量、光度の3種を加えた合計7種類です。
SI組立単位
基本単位を組み合わせて表現したものを組立単位といいます。
すべての物理量は基本単位か組立単位で表現することができます。
例えば、速度は m/s と表現することができます。
これは「距離」と「時間」を組み合わせていることを示していますね。
この単位から、速度は
「長さを時間で除したもの」
であることが分かります。
定義っぽく表現すると、
「単位時間当たりに進んだ距離」
といったところでしょうか。
これが用語の正しい理解に繋がります。
SI併用単位
SI基本単位やSI組立単位で表すこともできますが、別の単位が使われることもあります。
たとえば、時間の概念。
時間はSI単位だと [ s ] 秒ですが、[ min ] 分もありますし、[ h ] 時間もあります。
どれを使っても時間を表すことに変わりはないですね。
こういったものを「特別な単位」と表現することもあります。
放物の世界では「周波数」の [ Hz] 、「エネルギー」の [ J ] や [ eV ] 、「吸収線量」の [ Gy ] が特別な単位としての代表例ですね。